大それた葛藤
開業以来、現役農家、農家だった人、先祖が農家だった人、いろいろな立場の農地所有者とご面談させていただいております。
現在も耕作している農地、農家に貸している農地、休耕地、農地の状況もそれを売買したい理由も様々です。
「農業を引退するから」「後継者がいないから」「維持できないから」「子孫に残すべきでないから」などなど
色々な事情を聞きます。そして、こと伊勢崎においては「農地を宅地に」という取引が非常に大きな流れになっているように思います。
その片棒を担ぐ不動産会社が何を言っているのかと思うかもしれませんが、私も人間ですから、果たしてそれが正解か考えてしまうわけです。
農地を借りて耕作している農家さんにしてみれば、借りていた農地が売られ宅地になることは仕事を奪われるような感覚でしょうし、
隣接地が宅地化すれば、クレームに気を遣いながらの農作業が多くなるでしょう。食料自給率が低いことが社会問題となっている日本において、
農地転用を商売とする不動産会社は、都市計画法等で厳しく規制されているとは言え、宅地の過剰供給にならない意識が必要なのかもしれません。
一方で、人口減少が進む日本で、地域経済を維持向上させていくためには、人口流入と税収増加を促進する住居供給と企業誘致は必要不可欠でしょう。
農業が不要なのではなく、それ以上に必要なものが優先されているといえばそれが結論ですが、
平地で温暖な気候、災害が少なく、水源に恵まれ、交通網が整備されており首都圏に近い、北関東平野部はこの条件をすべて満たす希少な資源であり、
農業にも工業にも適した土地だと再認識したうえで地域振興に貢献する、うまくまとまりませんが、この解釈で分不相応な葛藤を整理したいと思います。
5月も引き続き、全日営業対応致しますが、日曜・祝日は事前予約制とさせてください。
今月もウィンエステートを宜しくお願い申し上げます。